生後9ヶ月の赤ちゃんがはいはいをしないと、周りの子と比べてしまい「うちの子は大丈夫かな?」と心配になりますよね。はいはいの発達には個人差が大きく、ずりばいやお座りが得意な赤ちゃんもいるため、過度な心配は不要なケースがほとんどです。この記事では、専門家監修のもと、9ヶ月ではいはいをしない原因や発達の目安、はいはいを促す遊び方や環境づくりについて詳しく解説します。赤ちゃんのペースに合わせた関わり方を知り、不安を解消しましょう。
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9ヶ月ではいはいしない赤ちゃんは大丈夫か

生後9ヶ月頃になると、周りの同じ月齢の赤ちゃんが活発に動き始めるのを見て、「うちの子はまだはいはいしないけれど、大丈夫かな?」と心配になる保護者の方は少なくありません。特に9ヶ月・10ヶ月健診の時期と重なるため、発達に関する不安を感じやすい時期かもしれません。しかし、結論から言うと、多くの場合、生後9ヶ月ではいはいをしなくても過度に心配する必要はありません。赤ちゃんの成長には大きな個人差があり、それぞれの子に合ったペースで発達していきます。この章では、9ヶ月の赤ちゃんの発達の目安や、はいはいをしない様々なケースについて詳しく解説します。
9ヶ月の発達の平均と個人差
赤ちゃんの運動発達には、一定の目安はあるものの、非常に大きな個人差が伴います。はいはいを始める時期も同様で、生後7ヶ月頃から始める子もいれば、10ヶ月を過ぎてからゆっくりと始める子もいます。中には、11ヶ月頃に始める子もおり、決して珍しいことではありません。
厚生労働省が行った調査(平成22年乳幼児身体発育調査)では、生後9ヶ月から10ヶ月未満の赤ちゃんの約9割が「はいはいができる」と報告されています。この数字だけ見ると不安になるかもしれませんが、逆に言えば、約1割の赤ちゃんはこの時点ではいはいをしていません。発達のスピードは一人ひとり違うため、現時点ではいはいをしていなくても、他の発達が見られていれば焦らず見守ることが大切です。おすわりが安定していたり、物に興味を示して手を伸ばしたりするなど、赤ちゃん自身のペースで着実に成長しているサインに目を向けてみましょう。(参考:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」)
はいはいをしないまま成長するケース
すべて赤ちゃんが同じ発達の道をたどるわけではなく、はいはいをほとんどしない、あるいは全くしないまま成長する子もいます。はいはいは、つかまり立ちや歩行に至るまでの過程の一つですが、必ずしもすべての赤ちゃんが通る必須のステップではありません。 例えば、以下のようなケースがあります。
- シャッフリングベビー(いざりばい): おすわりの姿勢のまま、お尻を床につけて滑るように移動する赤ちゃんです。 視線が高く保たれるため、この移動方法を好む子もいます。
- ずりばいが得意な子: お腹を床につけたまま進む「ずりばい」の期間が長く、そのままつかまり立ちへと移行するケースです。
- 高ばい(クマ歩き): 膝をつかずに、手と足の裏で体を支えて進む「高ばい」に移行する子もいます。
- すぐにつかまり立ちをする子: はいはいの期間が非常に短い、もしくはいきなりつかまり立ちや伝い歩きを始める意欲的な赤ちゃんもいます。
このように、赤ちゃんは自分が最も効率的で快適だと感じる方法で移動を試みます。最終的にしっかりと歩けるようになれば、はいはいをしなかったこと自体が問題になることはほとんどありません。
小児科や健診でよくある見解
9ヶ月・10ヶ月健診で「はいはいをしない」と相談した場合、小児科医はどのような点を確認するのでしょうか。医師は、「はいはいをするか、しないか」という一点のみで発達を判断することはありません。おすわりの安定度、寝返りの様子、手足の動きの左右差、物への興味・関心、あやしたときの反応など、赤ちゃんの全体的な発達状況を総合的に判断します。
もし、運動発達以外の面(例えば、視線が合わない、音への反応が乏しい、表情が乏しいなど)で特に気になる点がなく、赤ちゃんが元気に過ごしているのであれば、多くの場合「個人差の範囲内なので、もう少し様子を見ましょう」というアドバイスを受けることになります。健診は、あくまでその時点での発達のスナップショットです。心配なことがあればもちろん相談すべきですが、はいはいをしないというだけで、すぐに発達の遅れや異常を意味するわけではないということを理解しておくと、少し安心して赤ちゃんと向き合えるでしょう。
9ヶ月ではいはいしない原因とは

生後9ヶ月頃になるとはいはいで活発に動き回る赤ちゃんが増えてきますが、中にはいはいをしない子もいます。 周りの子と比べて「うちの子はなぜだろう?」と心配になるかもしれませんが、その原因は一つではありません。多くは赤ちゃんの個性や発達のペースによるもので、過度な心配はいらないケースがほとんどです。 ここでは、9ヶ月の赤ちゃんがはいはいをしない主な原因について解説します。
筋力や発達スピードの違い
はいはいは、腕で上半身を支え、脚で床を蹴って前に進むという、全身の筋肉を協調させた複雑な動きです。そのため、はいはいに必要な腕や足、体幹の筋力がまだ十分に発達していないと、すぐにはできません。 赤ちゃんの成長スピードには大きな個人差があり、ゆっくりとしたペースで発達する子もいます。 体重が重めの赤ちゃんは、体を支えるのにより多くの筋力が必要になるため、はいはいの開始が遅れる傾向が見られることもあります。 他の面で順調に発達しているようであれば、焦らずに赤ちゃんのペースを見守ってあげましょう。
ずりばいやお座りが得意なタイプ
はいはい以外の移動方法を好んだり、移動の必要性を感じていなかったりする赤ちゃんもいます。例えば、お腹を床につけたまま進む「ずりばい」がとても上手で、効率よく移動できるために、わざわざお腹を持ち上げてはいはいする必要性を感じていないケースです。 また、お座りの姿勢が安定していて、座ったまま周りのおもちゃで遊ぶことに満足している子もいます。
中には、お座りの姿勢のままお尻を巧みに使って移動する「シャフリングベビー(いざりばい)」と呼ばれる赤ちゃんもいます。 これは病気ではなく、赤ちゃんの個性的な移動スタイルの一つです。 このように、赤ちゃん自身が自分に合った楽な方法を選んでいることも、はいはいをしない理由の一つと考えられます。
性格や興味の個人差
赤ちゃんの持って生まれた性格や気質も、行動に影響を与えます。例えば、新しい動きに挑戦することに慎重な性格の赤ちゃんは、安全だと確信できるまで、はいはいを始めないことがあります。大胆に動き回るよりも、じっくりと周りを観察するのが好きなのかもしれません。
また、赤ちゃんの好奇心の方向が「移動すること」よりも、「手元のおもちゃをじっくり触ること」や「ママやパパの顔を見てコミュニケーションをとること」に向いている場合もあります。無理に動かそうとせず、赤ちゃんが今何に興味を持っているのかを尊重して関わることも大切です。
発達の遅れや疾患の可能性
基本的にはいはいをしないこと自体を過度に心配する必要はありませんが、ごく稀に、発達の遅れや何らかの疾患が背景にある可能性もゼロではありません。 ただし、「はいはいをしない」という一つの事柄だけで判断するのは適切ではありません。
もし、はいはいをしないことに加え、「首すわりが極端に遅かった」「お座りの姿勢が安定しない」「呼びかけへの反応が乏しい」「手足の動きがぎこちない、または左右で差がある」「うつ伏せを極端に嫌がる」など、他の発達面でも気になるサインが複数見られる場合は注意が必要です。 こうした場合は、念のため9〜10ヶ月健診などで専門家に相談してみると安心です。
赤ちゃんの発達の目安とチェックポイント
「9ヶ月になってもはいはいしない」と心配になる保護者の方も多いですが、赤ちゃんの成長には個人差が大きいものです。この章では、赤ちゃんの一般的な発達の流れを理解し、9ヶ月頃の赤ちゃんならではの動きの特徴、そして専門家への相談を検討すべきサインについて具体的に解説します。
首すわりからつかまり立ちまでの流れ
赤ちゃんの運動発達は、頭から足へと進むのが一般的です。それぞれの発達段階には目安となる月齢がありますが、これはあくまで平均的なペースであり、順番が前後したり、特定の段階を飛び越したりする赤ちゃんも少なくありません。特に、はいはいをせずに立つことを覚える赤ちゃんもいます。
- 首すわり:生後3~4ヶ月頃。縦抱きにしても首がぐらつかなくなります。
- 寝返り:生後5~6ヶ月頃。あお向けからうつ伏せへと自分で体の向きを変えられるようになります。
- おすわり:生後6~7ヶ月頃。最初は手で体を支えながら、次第に支えなしで安定して座れるようになります。
- はいはい:生後7~9ヶ月頃。お腹を床につけた「ずりばい」から、手のひらと膝で体を支える「四つばい」へと移行することが多いです。
- つかまり立ち:生後9~10ヶ月頃。家具や壁につかまって自分の力で立ち上がります。
これらの発達段階は、赤ちゃんが自分の体をコントロールする方法を学んでいく大切な過程です。月齢の目安は参考程度にとらえ、赤ちゃんの個性とペースを尊重することが何よりも重要です。
9ヶ月頃に見られる動きの特徴
生後9ヶ月頃になると、多くの場合おすわりが安定し、両手を使っておもちゃで遊べるようになります。 はいはいをしていなくても、下記のような動きが見られれば、運動機能は順調に発達していると考えられます。
- おすわりの安定と多様な動き:背筋を伸ばして座れる時間が長くなり、座ったまま振り返ったり、体をねじっておもちゃを取ったりします。
- はいはい以外の移動方法:お腹を床につけたまま進む「ずりばい」や、座ったままお尻を動かして移動する「シャフリング(いざりばい)」など、赤ちゃん自身が編み出したユニークな方法で移動を試みることがあります。
- つかまり立ちの兆候:ローテーブルやソファなどにつかまって、立とうとするそぶりを見せ始めます。
- 指先の器用さ:親指と人差し指で小さなものをつまむ「指先つまみ」が上手になってきます。
これらの動きは、赤ちゃんが次の発達段階である「立つ」「歩く」に向けて、必要な筋力やバランス感覚を養っている証拠です。
受診を検討すべきサイン
はいはいをしないことだけで過度に心配する必要はありませんが、他の発達の様子とあわせて気になる点がある場合は、一人で抱え込まず専門家に相談することが大切です。9〜10ヶ月健診は、発達全般をチェックしてもらえる良い機会です。 以下のようなサインが複数見られる場合は、かかりつけの小児科や地域の保健センターに相談してみましょう。
- 体の動きに顕著な左右差がある(片方の手足ばかり使う、体の向きが常に同じ方向など)。
- 生後9ヶ月を過ぎても首がすわらない、または支えなしでのおすわりが全くできない。
- 手足の力が極端に弱い(ぐにゃぐにゃしている)、または強い(つっぱって硬い)ように感じる。
- 保護者が名前を呼んだり、あやしたりしても、視線を合わせようとしない、または笑うことがほとんどない。
- おもちゃに興味を示さず、手を伸ばそうとしない。
これらのサインは、必ずしも異常を示すものではありませんが、専門家による評価を受けることで、保護者の安心につながり、必要であれば早期のサポートを受けるきっかけになります。乳幼児健診について詳しくは、厚生労働省のウェブサイト「健やか親子21」なども参考にしてください。
9ヶ月ではいはいしないときの関わり方

9ヶ月の赤ちゃんがはいはいをしなくても、過度に心配する必要はありません。発達には個人差が大きく、その子なりのペースで成長しています。大切なのは、赤ちゃんの「動きたい」という気持ちを尊重し、遊びの中で自然に次のステップへ導いてあげることです。ここでは、焦らずに赤ちゃんと楽しく関わるための具体的な方法をご紹介します。
はいはいを促す遊び方
はいはいは「練習」として強制するものではなく、あくまで楽しい「遊び」の延長線上にあるのが理想です。赤ちゃんの好奇心を引き出し、自然と体を動かしたくなるような遊びを取り入れてみましょう。
うつ伏せ遊び(タミータイム)
うつ伏せの姿勢は、はいはいに必要な首や背中、腕の筋肉を鍛える基本となります。赤ちゃんの機嫌が良い時に、うつ伏せで遊ぶ時間を少しずつ作ってみましょう。 パパやママも一緒にうつ伏せになって目線を合わせたり、少し離れた場所からお気に入りのおもちゃを見せたりして、「あそこまで行きたいな」という意欲を引き出してあげましょう。
トンネル遊び
段ボールやプレイジム、大人が足で作ったトンネルなどは、赤ちゃんの探求心をくすぐります。 トンネルの向こう側から「おいでー!」と声をかけたり、いないいないばあをしたりすると、赤ちゃんは喜んでくぐり抜けようとします。この動きが自然と四つ這いの姿勢につながります。
追いかけっこ
パパやママが四つ這いになってお手本を見せながら、「待て待てー」と追いかけっこをするのも効果的です。 親が楽しそうに動く姿を見ることで、赤ちゃんも真似をしたくなり、はいはいへの興味が湧いてきます。あくまで遊びの一環として、笑顔で誘いかけるのがポイントです。
おもちゃや環境づくりの工夫
赤ちゃんの「動きたい」という気持ちを育むためには、遊びだけでなく環境設定も重要です。少しの工夫で、はいはいへの意欲が大きく変わることもあります。
まず、赤ちゃんが少し手を伸ばさないと届かない絶妙な距離に、興味を引くおもちゃを置いてみましょう。 「あと少しで届くのに!」という状況が、自ら移動しようとするきっかけになります。ボールのように転がるおもちゃや、ゆっくり動く電動のおもちゃを追いかけるのも、前に進む練習になります。 また、床に滑りにくいプレイマットを敷くことも大切です。 フローリングなど滑りやすい床では、手足にうまく力が入らず、はいはいの体勢が取りにくいことがあります。
つかまり立ちしやすい家具が周りに多いと、はいはいをせずに立っちに進んでしまうこともあります。 時には、つかまるものがない広い場所で遊ばせてみるのも一つの方法です。 児童館などに出かけて、広いスペースで存分に体を動かす機会を作るのも良いでしょう。
無理に練習させないポイント
はいはいを促したいという気持ちが強くても、無理強いは禁物です。 赤ちゃんにプレッシャーを与えてしまうと、体を動かすこと自体が嫌いになってしまう可能性もあります。以下のポイントを心に留めておきましょう。
第一に、赤ちゃんの機嫌が良い時に、遊びの一環として行うことです。眠たい時やお腹が空いている時に無理強いしても効果はありません。 第二に、短時間から始めることです。赤ちゃんの集中力は長く続かないため、数分で切り上げ、また日を改めて誘ってみましょう。そして何より、親自身が楽しむ姿勢を見せることが大切です。少しでも前に進もうとしたり、お尻を持ち上げたりしたら、たくさん褒めてあげましょう。成功体験を積み重ねることが、赤ちゃんの自信と意欲につながります。
家庭でできるサポートと注意点

9ヶ月の赤ちゃんがはいはいをしないとき、ご家庭ではどのようなサポートができるのでしょうか。焦らず赤ちゃんのペースを尊重しながら、安全な環境を整え、発達をサポートするための具体的な方法と注意点をご紹介します。
床環境や安全対策
赤ちゃんが「動きたい」と思ったときに、いつでも安全に挑戦できる環境づくりは非常に重要です。まずは、赤ちゃんが過ごす部屋の床環境と安全対策を見直しましょう。
床の上には、赤ちゃんが自由に動き回れるスペースを十分に確保してください。物が散らかっていると、動きの妨げになるだけでなく、思わぬケガの原因にもなります。フローリングの場合は、滑りにくくクッション性のあるジョイントマットやプレイマットを敷くのがおすすめです。 手足が滑りにくくなることで、四つ這いの姿勢をとりやすくなる効果が期待できます。
また、赤ちゃんの行動範囲が広がることを見越して、赤ちゃんの目線で部屋の中の危険をチェックし、徹底した安全対策を行いましょう。具体的には、以下のような対策が挙げられます。
- 家具の角や柱にはコーナーガードを取り付ける
- コンセントの穴にはコンセントカバーを設置する
- 引き出しや棚の扉にはチャイルドロックをかける
- タバコの吸い殻や医薬品、ボタン電池など、誤飲の危険があるものは赤ちゃんの手の届かない場所に保管する
- 階段やキッチンなど、危険な場所にはベビーゲートを設置する
これらの対策は、はいはいだけでなく、その後のつかまり立ちや伝い歩きの時期にも赤ちゃんの安全を守るために不可欠です。消費者庁からも、家庭内の子どもの事故防止に関する注意喚起がなされています。
親の関わり方と声かけ
はいはいをしないことに対して、保護者の方が焦りや不安を感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、その気持ちは赤ちゃんに伝わり、プレッシャーを与えてしまう可能性があります。何よりも大切なのは、保護者の方がリラックスして、赤ちゃんのペースを温かく見守る姿勢です。
赤ちゃんが少しでも体を動かそうとしたり、いつもと違う動きを見せたりしたら、チャンスを逃さず「すごいね!」「上手だよ」と笑顔で声をかけてあげましょう。 赤ちゃんは大好きなお父さんやお母さんが喜んでくれると、「もっとやってみよう」という意欲が湧いてきます。逆に、「まだできないの?」といった否定的な言葉や、無理に練習させるような関わりは、赤ちゃんのやる気を削いでしまうため絶対に避けましょう。
保護者の方が楽しそうに四つ這いのポーズを見せたり、「こっちだよ」とおもちゃで誘ったりするのも効果的です。 赤ちゃんにとって、はいはいは「やらなければいけないこと」ではなく、「楽しい遊び」の一つとして認識させてあげることが、自発的な発達を促す鍵となります。
他の発達を伸ばす関わり
はいはいは発達の一つの過程ですが、すべての赤ちゃんが通る道というわけではありません。はいはいという特定の動きだけに固執せず、赤ちゃんの他の発達にも目を向け、総合的な成長をサポートしてあげましょう。
例えば、お座りが安定しているなら、絵本を読んだり、積み木で遊んだり、手遊び歌を楽しんだりする時間を充実させましょう。手や指先をたくさん使う遊びは、脳に良い刺激を与え、体の使い方を学ぶことにも繋がります。また、うつ伏せの姿勢で遊ぶ「タミータイム」は、首や背中、腕の筋肉を鍛えるのに効果的です。 これらの筋肉は、はいはいだけでなく、お座りや立っちなど、今後の様々な運動発達の土台となります。
はいはいをしないからといって、発達が遅れていると決めつける必要はありません。お座りでの遊びが上手だったり、人とのコミュニケーションを楽しんでいたり、指先が器用だったりと、その子なりに伸びている部分をたくさん見つけて褒めてあげてください。一人ひとりの個性と成長を喜び、親子のふれあいを楽しみながら関わっていくことが、赤ちゃんの心と体の健やかな発達にとって最も大切なサポートになります。
専門家に相談する目安と相談先
9ヶ月の赤ちゃんがはいはいをしなくても、その多くは個性や発達のペースによるものです。しかし、保護者の方が「何かおかしいかも?」と感じる不安を解消するため、また万が一の疾患や発達の遅れに早期に対応するために、専門家への相談は非常に重要です。ここでは、相談を検討する具体的な目安と、信頼できる相談先について詳しく解説します。
乳幼児健診でのチェック項目と相談のタイミング
多くの自治体で実施される9〜10ヶ月児健診は、発達に関する相談をする絶好の機会です。 この時期の健診では、はいはいの有無だけを単独で評価するわけではありません。医師や保健師は、以下のような項目を含め、赤ちゃんの心身の発達を総合的にチェックします。
- 運動発達:ひとりでお座りが安定しているか、つかまり立ちをしようとするか、指先で物を掴めるかなど
- 精神発達:人見知りをするか、名前を呼ぶと振り向くか、「バイバイ」などの簡単な模倣をするか
- 社会性:親との愛着関係が築けているか、周囲の物事への興味関心があるか
健診では、はいはいをしないことへの心配を正直に伝えましょう。もし、お座りがぐらつく、手足の動きに左右差がある、表情が乏しいなど、はいはい以外にも気になる様子があれば、具体的にメモしておくとスムーズに相談できます。健診を待たずとも、不安が強い場合はいつでも相談して構いません。
早めの相談が安心につながる理由
専門家に相談することは、決して特別なことではありません。むしろ、保護者の安心のために非常に有効な手段です。一人でインターネットの情報だけを頼りに悩んでいると、かえって不安が増してしまうことも少なくありません。 専門家に「今のところ問題ありませんよ」と言ってもらうだけでも、気持ちが楽になり、前向きな気持ちで赤ちゃんと向き合えるようになります。
また、万が一、筋緊張の問題や神経系の疾患、あるいは発達障害などの可能性が背景にある場合、早期に発見し、適切なサポートや療育につなげることが、その後の赤ちゃんの成長にとって大きなプラスとなります。心配事を先延ばしにせず、「ちょっと聞いてみよう」という軽い気持ちで相談することが、結果的に赤ちゃんと家族双方のためになるのです。
具体的な相談先一覧
「どこに相談すればいいの?」という方のために、主な相談先をいくつかご紹介します。いずれも子どもの発達を専門とする心強い味方です。
かかりつけの小児科
最も身近で頼りになるのが、かかりつけの小児科医です。予防接種や風邪などで日頃から赤ちゃんの様子を診てもらっているため、継続的な視点で発達の様子を評価してもらえます。まずは「はいはいをしないのが少し気になっていて」と相談してみましょう。必要であれば、より専門的な医療機関を紹介してもらうことも可能です。
地域の保健センター・子育て世代包括支援センター
お住まいの市区町村が設置している保健センターや「子育て世代包括支援センター」も、育児に関するあらゆる相談ができる公的な窓口です。 保健師や助産師、栄養士などの専門職が在籍しており、無料で電話相談や面談に応じてくれます。 乳幼児健診を担当していることも多く、地域の子育て情報にも詳しいため、医療機関に行くべきか迷う段階での相談先として非常に適しています。
児童相談所・発達相談窓口
児童相談所や、自治体が設けている「発達相談窓口」なども専門的な相談機関です。 ここでは、児童福祉司や児童心理司といった専門家が、必要に応じて発達検査なども行いながら、より詳しく子どもの状態を評価し、具体的なアドバイスや支援機関の紹介をしてくれます。 不安が強い場合や、健診などで勧められた場合に利用を検討するとよいでしょう。
まとめ
9ヶ月で赤ちゃんがはいはいをしなくても、多くは発達の個人差によるものです。筋力や性格、興味の対象が違うだけで、ずりばいやお座りのままつかまり立ちへ移行する子もいます。
焦らず赤ちゃんのペースを見守り、遊びを通して関わることが大切です。ただし、他にも気になる様子が見られる場合は、一人で抱え込まず乳幼児健診や小児科で専門家に相談しましょう。
今の発達に合った環境を、ご家庭に取り入れてみませんか?
子どもの成長に合わせて、今どんな環境を用意すればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。IMANO MANABIは、モンテッソーリ教育の考え方をもとに、発達段階に合った教材・知育玩具を通して、ご家庭での環境づくりを支えるサービスです。 今の月齢に合った学びの環境を、無理のない形で取り入れてみませんか。





