祖父母の家へ行くたびに、おもちゃも持っていくと荷物が増えます。一方で、置いて帰った物が次の訪問まで使われなかったり、部品がどこにあるか分からなくなったりすることも考えられます。
二つの家に同じ物をそろえる前に、訪れる頻度、運ぶ手間、しまう場所、誰が使う前に確認するかを見てみましょう。よく使う物だけ持参し、置いておく物は管理できる範囲に絞る方法もあります。
ここでは、0〜2歳のお子さまが自宅と祖父母宅を行き来するときに、道具を無理なく用意する考え方をお伝えします。
まず 訪れる頻度としまう場所を話し合います
置くかどうかは、使う機会と管理できる場所で決めます。
毎週のように滞在する場合と、年に数回訪れる場合では、置いておく物の使われ方が違います。次にいつ使うかが見通せないなら、初めから一式をそろえず、手持ちの物を持参して様子を見る方法があります。
祖父母宅に置く場合は、「リビングの棚の一段」など、具体的な場所を先に相談してみてください。床の通り道をふさがないことと、子どもだけで取り出してよい物を分けられることが大切です。
片付けや手入れを、祖父母が引き受ける前提にはしません。「遊んだ後は親が部品を確認して戻す」「次に来たときは渡す前に一緒に点検する」など、続けられる分担を決めましょう。置き場所も分担も決まらなければ、持ち帰る選択でかまいません。
持っていく物は 一組で運んで確認できる物を選びます
持参するなら、行きと帰りに部品を確かめられる物を選びます。
たとえば、普段読んでいる絵本なら、家を出る前と帰る前に冊数を数えられます。パズルなど部品のある物なら、本体と必要な部品を一組にまとめ、何がそろえば使えるかを大人が確認してから運びます。
自分で購入した物を持参する場合は、次の点を確かめてみましょう。
- 持ち歩く負担:子どもの荷物と一緒に運べる重さと大きさか。
- 部品の管理:移動中に部品がこぼれず、帰る前に不足を確かめられるか。
- 滞在先での使い方:平らな場所や必要な広さを用意でき、そばの大人が使い方を分かっているか。
ここで選ぶのは、到着してから使う物です。移動中の車内などで、そのまま安全に使えるとは限りません。袋や梱包材は、大人が取り出した後に子どもの手の届かない場所へしまいます。
家で毎日使っている物を置いて帰ると、自宅で使えなくなることもあります。両方の家で必要なら毎回持ち帰るか、別の手持ちの物で足りるかを考えてから、買い足しを決めましょう。
置いておく物は 次の訪問まで保管できる物にします
使わない間の保管と、次に使う前の点検まで決めます。
持ち運びにくい物でも、祖父母宅に置けば解決するとは限りません。広げたときに使える場所があるか、片付けた後に邪魔にならないか、手入れの方法が分かるかを確認します。
次の訪問では、前回使えたことを理由に、そのまま渡さないようにしましょう。対象年齢、部品の不足、ひびや割れ、緩みなどを確かめます。消費者庁(製品事故の防止などに取り組む国の機関)も、子どもへ渡す前の注意事項と不具合の確認を勧めています。[1]
いとこや年上のきょうだいも来る家では、おもちゃが混ざっていないかも見ます。小さな部品や使わないおもちゃは手の届かない場所へ保管し、乳幼児が年上の子の部品を口に入れないようにします。[1] 「祖父母宅用」とひとまとめにするより、使う子と注意事項が分かる状態にしておきましょう。
保管期間が長くなり、今は使わないと分かった物は、親が持ち帰るなど置き方を見直します。新しい物を追加する前に、そこにある物を確認するだけでも、重複を減らせます。
教材を渡すときは 使い方と片付け先を一緒に伝えます
道具だけでなく、大人が確認することも引き継ぎます。
初めて見る教材を渡して、「自由に遊ばせておいて」と頼むだけでは、どこまで手伝うか迷うことがあります。説明書を一緒に見て、親が一度使うところを見せると、話す内容を具体的にできます。
たとえば、面ファスナーを開け閉めする着衣枠なら、「ここを開けるところをゆっくり見せて、手を伸ばしたら待ってみてね」と伝えます。私たちIMANO MANABI(イマノマナビ)の19〜21ヶ月向けキットにも、この動作を使う教材が入っています。[2] 借りている教材を持参するときは、後述する利用条件の確認も必要です。

引継ぎは、長い教育の説明より、次の項目があると使う場面を想像できます。
- 使う物:本体と必要な部品。別のおもちゃの部品を混ぜないこと。
- 手助け:どの動きを一度見せ、どこから子どもが試すのを待つか。
- 安全と保管:説明書の注意、使わないときの置き場所、不具合があったときは使わず親へ伝えること。
祖父母と同じ言い方や同じ教え方にそろえる必要はありません。安全な使い方と、困ったときに誰へ伝えるかを共有することを先に考えましょう。
レンタル品は 別の家で使う条件を先に確認します
持参・据え置きの計画は、利用条件を確かめてから立てます。
自分で購入したおもちゃと、借りている教材では、移動や保管を決めるときの条件が異なります。契約しているサービスの規約を確認し、「家族の家だから自由に置ける」とは考えないようにしましょう。
私たちの利用規約では、貸与品の家庭内での通常使用、保護者の監督、第三者への譲渡・転貸の禁止などを定めています。高温・多湿・直射日光下での保管、動物のいる環境や喫煙環境での使用などにも制限があります。[3]
祖父母宅へ持参したり置いておいたりする場合も、家族の家だから自由に使えるとは考えず、利用場所や見守る人が利用条件に合うか、先に確認してください。規約を読んでも分からない点は、契約先へ確認してから決めましょう。
また、複数の家に部品が分かれると、返却時に集める作業が増えます。利用が認められる場合も、返却対象、集める人、返却期日を確認し、期限までに一式をそろえられるようにしておきましょう。
次に行く前に 一つの物で試してみましょう
買い足す前に、持参から片付けまで一度試します。
まずは手持ちの物から、対象年齢と使い方に合う物を一つ選びます。祖父母宅に使う場所があるかを聞き、持っていって遊び、帰る前に部品をそろえてみてください。運ぶのが大変だったか、しまう場所に困ったかが分かると、次の判断がしやすくなります。
頻繁に使い、置き場所と管理する人が決まる物は据え置きの候補に。自宅でもよく使う物や、次の訪問が先になる物は持ち帰る候補にします。初めから二つの家を同じに整える必要はありません。
私たちは教材・知育玩具を組み合わせたプレイキットと、使い方や大人の関わり方をまとめたガイドをお届けしています。[4] 自宅で教材と案内を一緒に使いたい場合は、プレイキット一覧で内容を確かめてください。祖父母宅との行き来は、それとは分けて利用条件を確認しましょう。
参考情報
- 消費者庁:Vol.677 こども向けの製品に関する新しい制度、「子供PSCマーク」がはじまりました!
- IMANO MANABI:じりつへのまなび(19,20,21ヶ月)
- IMANO MANABI:利用規約
- IMANO MANABI:サービス紹介
情報確認日:2026年10月15日