ボタンを押すと音楽が流れる物、振ると音が鳴る物、球を入れると転がって出てくる物。おもちゃを選ぶときは、音や光があるかだけでなく、子どもが何をすると、何が起こるのかを見てみましょう。
あわせて確かめたいのは、音量や光を調節できるか、もう一度遊ぶときに大人の操作が必要か、電池や片付けの管理を続けられるかです。この記事では、0〜2歳の子どもがいる家庭で、候補を比べるための見方を紹介します。
音や光の有無より どんな操作を楽しむかを見る
まずは、子どもが自分で繰り返す動きを見てみましょう。
例えば、ボタンを押して音が鳴るおもちゃなら、ボタンを探す、押す、音を聞く、もう一度押す、という場面があります。ガラガラなら、持つ、振る、手を止めることで音との関わり方が変わります。
音や光を見聞きしている時間だけで、遊びの良し悪しを決める必要はありません。手を伸ばしているのはどこか、同じ操作を試しているか、大人に動かしてほしそうにしているかを、具体的に見てください。
電池の有無と素材は別の比較軸です。 木製でも物が当たれば音は出ますし、電池を使う物にも、自分で操作する部分があります。「音が出ない物ほどよい」「木製なら静か」とまとめず、商品ごとの仕組みで比べましょう。
音量と光を 家の中で調節できるか確かめる
使いたい時間に合わせて、音や光を止められるか確認します。
きょうだいが眠っている時間、家族が同じ部屋で話している時間など、実際に使う場面を一つ思い浮かべてください。購入前には、商品説明や取扱説明書で次を確かめます。
- 音量:段階を変えられるか。音を消せるか。電源を入れ直したときの設定はどうなるか。
- 光:点灯や点滅を止められるか。音と光を別々に設定できるか。
- 動作の続き方:一度押すとどこまで続くか。途中で止める方法があるか。
- 電源を切った状態:押す、回す、入れるなど、説明書で認められた遊び方が残るか。
動画で音や光の出方は見られても、自宅での音量やまぶしさまで同じには判断できません。実物を確認できるなら、大人が操作してから、お子さまの様子を見ます。顔を背ける、嫌がるなどの様子があれば、続けずに止めましょう。
光を弱めるために布をかぶせる、音の出る穴を物でふさぐなど、自己流の加工はせず、製品に備わった設定を使ってください。調節できず家庭で使いにくいなら、別の候補を選んでもかまいません。
もう一度遊ぶまでに 大人が何をするか比べる
一回の反応だけでなく、次の一回を始めるまでを見ます。
ボタンを押した後、子どもがもう一度押せば動くのか。それとも、大人がモードを選び直す必要があるのか。同じ「音が鳴るおもちゃ」でも、大人が関わる場面は違います。
例えば、子どもがボタンを押そうとして本体がずれる場面なら、置き場所が安定しているかを確かめ、必要なら大人が本体を支えます。設定が変わって困っているなら、ボタンの押し方を何度も練習させる前に、大人が説明書で操作を確認します。
手動のおもちゃでも、落ちた部品を毎回大人が拾う、固いふたを開ける、といった援助が必要なことがあります。電池を使わないことと、一人で遊び続けられることは同じではありません。 そばで手伝える場面を含めて選びましょう。
玉落としなら 入れた球をもう一度取れるかを見る
出てきた球に手が届く配置まで、一緒に確かめます。
私たちIMANO MANABI(イマノマナビ)の「これからのまなび」で紹介している玉落としは、赤い木球を上の穴へ入れると、下のアーチから出てくる教材です。本体と木球を組み合わせて使います。[1]

この仕組みを選ぶときは、「球が出てきた」という反応に加えて、出てきた球を取って、また穴へ運べるかを見ます。大人が見せるなら、球を穴へ入れ、出てくるところまでをゆっくり見せ、お子さまが手を伸ばしたら交代します。
球が家具の下へ転がってしまうなら、まず置き場所と、球の出る側の空間を見直します。取りにくい場所にあるときは大人が戻し、繰り返すたびに無理に追わせないようにしてください。本体を持ち上げたり投げたりする使い方はせず、届いた教材の注意事項に従います。
これは操作を比べるための一例です。玉落としの音が小さいことや、音・光の出る別のおもちゃより発達によいことを示すものではありません。仕組みと今の興味をつなげたいときは、繰り返す動きからおもちゃを選ぶ記事も参考にしてください。
電池の管理と片付けを 選ぶ前に確認する
遊んでいない時間も、安全に管理できる物を選びます。
対象年齢と使用上の注意を守ることは、音や光の有無にかかわらず共通です。候補を決める前に、部品の状態、保管場所、手入れの方法も確認してください。電池式なら、電池の種類、交換方法、必要な工具まで見ておくと、家で行う作業が分かります。
消費者庁(消費者の安全を守る国の行政機関)は、ボタン電池を使う製品のふたが外れやすくなっていないか点検し、電池が簡単に取り出せるおもちゃは選ばないよう注意を促しています。未使用・使用済みのボタン電池も、子どもの手の届かない場所に保管します。[2]
電池交換は大人が行い、取り出した電池を机に残したままにしないようにしましょう。ふたや留め具に不具合がある物は、使い続けずにメーカーや提供元へ確認してください。
電池のない物では、外れる部品をそろえて戻せるか、本体と一緒に保管できるかを見ます。電池の管理がなくても、部品確認や手入れが不要になるわけではありません。
家庭で続けやすい条件を 一つ決めて選ぶ
「いつ使うか」と「何を繰り返すか」から、必要な条件を絞りましょう。
例えば、家族が眠る時間にも使いたいなら、音・光を止められることを先に確認します。押す動きを楽しんでいるなら、押す場所と反応が分かりやすいかを見ます。大人が毎回設定を戻すのが難しいなら、次の一回を始める手順が少ない物を候補にします。
手持ちのおもちゃがこの条件に合っているなら、新しく買い足さず使い続ける選択もあります。すでに好きな物を、音や光があるという理由だけで取り替える必要はありません。
私たちは、教材・知育玩具を組み合わせたプレイキットの定額レンタルをご用意し、教材ごとの声かけ例や関わり方のポイントをまとめたガイドを同封しています。[3] セットで借りる方法を検討する場合は、プレイキットの内容を見て、操作と家庭での管理を確かめてください。
掲載写真と異なる商品が届く場合もあるため、届いた教材と案内の確認が必要です。[1] 音や光の有無だけで決めず、お子さまが試す動きと、家族が続けられる使い方を合わせて考えてみましょう。
参考情報
情報確認日:2026年10月15日